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メキシコ編

モンテ・アルバン遺跡(Oaxaca/ Monte Alban)

  モンテ・アルバン遺跡は、メキシコ・シティから東南へ約350kmの、先住民の人口がメキシコで最も多いオアハカ州にある。画像は北の大基壇から南の大基壇方向を見たもの。
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  紀元前500年頃からサポテカ人により建設が始まったとされる遺跡だ。紀元850年頃には人々は他に移り始め、段階的に放棄され、その後ミステコ人によりモンテ・アルバンは墓地として使われた歴史がある。
  モンテ・アルバン遺跡は小高い丘の上端を削って築かれており、離れた周囲にもポコポコと遺跡のある小高い丘が散見できる。ガイドの説明では、モンテ・アルバン地域の遺跡発掘状況は、まだ推定全域の10%程度とのこと。

メキシコ編_f0148999_8223013.jpg メキシコ編_f0148999_823175.jpg 遺跡公園の中にある博物館に、数個の石器ビーターが展示してあったが、筋目の刻まれた石器ビーターは一個のみだった。スラウェシの石器ビーターは筋目の刻みのある面が湾曲せず平坦なのと比べ、メキシコのは筋目の刻まれた面が凸面状に湾曲しているのが多いのは、どういう理由からだろうか?樹皮の原料に何か違いがあるのだろう。 展示品の年代など説明は何もなかったが、モンテ・アルバン遺跡の初期の頃のものなのだろうか。

メキシコ編_f0148999_8171343.jpg  オアハカの街は、一人旅行者にも心地よく、料理も美味しかった。モンテ・アルバン遺跡公園の中のカフェも見晴らしがよく、青い空に広がる真っ赤なポインセチアと重なって、ネパールの風景が思い出された。
  街の通りには、観光客目当てに6、7人がアマテ樹皮紙に極彩色で描かれた絵を売っているのを見かけたが、どれも昔のアマテ樹皮紙とは似ても似つかない貧相な製品ばかりだった。

by PHILIA-kyoto | 2009-03-14 08:52 | 樹皮紙 紀行  

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