樹皮紙製絵巻Wayang Beberの保存修復支援は続く

ジャカルタWayang博物館での支援活動公開ギャザリング

  ユネスコの世界無形遺産として登録されたインドネシアの伝統芸能ワヤンの中で最も古い源流に位置し、芸能性と共にその絵巻自体に秘められた儀礼性、神聖性が注目される絵巻ワヤンベベル。
  今や、オランダのライデン国立民族学博物館とインドネシアの2か所の村パチタンとウォノサリの世界3か所にしか現存が確認されていない、非常に希少な歴史遺産となっている。
 その歴史については、様々な先行調査研究があるが、どうも間接的な史料や伝聞によるものが多く、精彩を欠く印象が強い。
  2002-3年に吉備国際大学文化財修復国際協力学科留学生であったTeguh Sehanuddinさんにより、モノ自体にフォーカスしたワヤンベベル絵巻及び絵巻素材のダルアン樹皮紙(最新の調査研究では、ワヤンベベル用にはダルアン紙の中でも最高級品質のポノロゴ紙が使われた、とする)に関する画期的なフイールド調査が実施され、2004年にIdentifikasi Naskah dan Kertas Dluwangと題しまとめられた。
  今次の国際交流基金アジアセンター助成では、学術科学的な調査研究とアート芸術的な領域との”はざま”を橋渡しし、世界最高峰の技術と美しさ、そしてリチュアルな面を残してきたワヤンべベルの総合的な保存継承を支援していくとしている。
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  2018年9月28日にジャカルタWayang博物館において、3時半からバンドン・ダゴから来てくれたMufidさんと仲間達のダルアンdaluang製作実演と彼の創業から11年間の活動記録展、4時からギャザリング開催呼びかけ人の坂本勇さんから開催趣旨の説明、ユネスコ・インドネシア事務所の千葉萌絵さん、Mufidさんの製作に込めるメッセ―ジ、国際交流基金ジャカルタ事務所スタッフで坂本さんの20年前の樹皮紙調査にも同行したDianaさん、ワヤン博物館Esti館長の挨拶。その後2006年日本チーム製作ワヤンベベルPacitan記録ダイジェスト版ビデオ上映(当時のマスター撮影カセットが、今となっては非常に貴重となった事から、インドネシアで12年振りに大探索となった)。
会の様子は以下参照。
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by PHILIA-kyoto | 2018-09-19 00:15 | ワヤン・ベベル  

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