カテゴリ:東北大震災2011( 1 )

 

デジタル・ジェノサイド

なぜ東北大震災でデジタル・ジェノサイドは起こったか?

  不思議に思われませんでしたか?
  
  東北大震災の発生から1週間目頃から、テレビや新聞、ネットを通して、被災地で「思い出の写真、卒業証書、位牌など」を探す活動が紹介され、喜ばれていることが頻繁に伝えられていました。

  この活動自体は、最愛の家族や親族を津波で失った方々に、数少ない「遺品」や「思い出」を残す大事なことですが、このアナログの品々の探索にかき消されて、16年前の阪神大震災の時と異なり、今ではIT情報化社会、デジタル主体の世の中になっていることが、忘れられていたことが奇妙に思えました。
環境省は3月25日に被災地の「瓦礫の撤去に関してのガイドライン」を被災7県に通知し、写真アルバム、卒業証書、ランドセルなどをガレキ撤去時に残す後押しをしました。だが、電子政府を推進した総務省や、IT情報化社会を推進した経済産業省は、何を被災7県に通知したのでしょう?

  16年前の阪神大震災当時と比べて、格段にデジタル媒体を使うIT情報化社会になっていることは、身の回りを見渡せばわかる。会議録や論文はパソコンで作成され、画像や映像もデジタル式。テレビも電話もデジタル式。銀行や医療機関のデータはデジタルで記録保存されている。大会社も小企業も、家庭でも、業務活動はデジタル・データで満ち溢れています。

  だのに、だのに…。 政府の通知にも、大儲けしているデジタル関連企業からも、津波で被災したデジタル媒体、デジタル・データを復旧する「救護所」を被災各地に開設した、などの情報は発信されなかった。アメリカのハリケーン・カトリーナの被災後には、被災現場の各所に「デジタル救護所」とでもよべる対応拠点が開設されていたのですが....。
  なぜ、東北ではデーター・サルベージやアドバンス・デザインさん達しか「ミニ救護所」を開かれなかったのでしょう???

  これは、津波後の人災であり、デジタル・ジェノサイドというぐらいに恐ろしいことのように思えます。

※今回の東日本大震災に絡むデジタル・ジェノサイドに関し『月刊IM』2011年7月号に「東日本大震災とデジタル・ジェノサイド」という記事が出ました。<2011年6月29日情報追加>

被災文書の復旧作業で懐かしい京都に

  阪急電車の駅には便利なサービスがあり、登録すれば一日300円で自転車が借りられる。最寄駅から嵐山まで桂川沿いのサイクリングロードを走って40分。
  この季節の嵐山・天龍寺のハス池は、新緑とサツキの花に囲まれていたが、池には枯れたハスの茎が点在しているばかりで、夏の美しいハスの花園とは趣は異なった。f0148999_2227142.jpg

  京都は好きだが、奈良の小さなカフェ「みりあむ」のカレーと手作りクッキーを食べて、歩き始めた奈良教育大学付近から奈良ホテルあたりまでの新緑の美しさにも心打たれた。何もないのが奈良の良さなのだろう。
  東北大震災と奈良、京都の不思議な関係。京都に居ても思い出すのは、岩手県山田町役場から見下ろした焼けた街の光景、盛岡の居心地の良いお店の雰囲気。 何度も何度も東北を訪ねてみたいですね。温泉もたくさんありますし。
  
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by PHILIA-kyoto | 2011-05-16 22:42 | 東北大震災2011