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Save America’s Treasure


ファミリー・トレジャー in USA
 災害時の思い出の品々、写真アルバムの位置づけの違いを以前書きました。

 なぜ、日本とアメリカで思い出の価値付けや扱いがそんなに違うのかしら?
その背景を補っておこう。
1776年に建国し、歴史が短いアメリカでは、歴史を重んじる風潮が強かった。各地のHistorical Societyの興隆やルーツ探しは一般の家庭にも「思い出を残す」雰囲気を高めていきました。

 その草の根の活動を一気に、国家的な「家族の宝」~「アメリカの宝」保存運動に発展させたのが、世紀の変わり目を国家的に祝う「ミレニアム2000」でした。
 2年間で驚くなかれ132億円!!ほどの資金を注入し、全米にある歴史的建造物、独立戦争当時の星条旗、歴史的絵画、歴史文書、写真、映像、歴史遺産などの保護、修復、国民的啓蒙運動を行ったと報告されています。提唱者は当時のクリントン大統領で、ヒラリー大統領夫人が率先して現場にも出てこのSave America’s Treasure事業を促進していきました。

 家族の宝ファミリー・トレジャーが国家的な市民権を高らかに得たのです。

 この意義は大きく、現在の災害時の救助、復旧の時に「家族の宝」はFEMA(連邦緊急事態管理庁)のホームページでもご覧いただけるように、大事な救出、保護、修復の対象とされるようになったのです。流行の「思い出を残す」スクラップブッキングなどの教室もこのような変遷を経て発展してきたというわけです。

 日本の政治家や役人には夢が欠落しているようで、日本の防災計画には「家族の宝」を救出し、守る発想は全くありません。その結果、保険商品の中にも家族の宝を補償していく商品は見当たりません。

 だからと言って、日本での事故や災害時に「家族の写真アルバム」などの家族の宝が失われていくのは悲しいことです。 政治家や保険会社を動かして、家族の思い出、家族の宝を事故や災害から守っていける世の中に変えていかなければなりませんね。

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  アメリカで出版された、たくさんの「思い出残し」に関する本の一部
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by PHILIA-kyoto | 2007-07-05 19:33 | ファミリー・トレジャー